2026年9月5日、猪苗代湖で菱の実の収穫シーズンが始まりました。菱(ヒシ)は猪苗代湖に自生する水草です。胴付長靴を履いて湖に入り、水面に広がるヒシを一つひとつ手で集めていく作業は、10月上旬ごろまで続きます。ここで収穫した菱の実が、乾燥・焙煎を経て「猪苗代湖産ひし茶」になります。
- 収穫期間は9月5日〜10月上旬ごろ
- 多い日には地域のスタッフの皆さんが1日で菱の実500kg以上を収穫
- 今年の新茶は10月後半〜11月中の販売開始を予定

天候不順の中で始まった、2026年の菱の実の収穫
ただ、今年は雨や曇りの日が続き、ヒシの生育は例年より遅れ気味です。9月の頭には湖面でヒシの花が見られましたが、実の育ち具合は決して良いとは言えません。そのため、昨年ほどの量を確保できるかはまだ分かりません。それでも毎日休まず猪苗代湖に入り、できる限り多くのヒシを回収しています。
一方で、9月中旬からはようやく秋晴れの日が増え、作業も順調に進むようになりました。収穫シーズンはいよいよ後半戦に入っています。

菱の実の収穫は、地域の新しい仕事

収穫を担っているのは、猪苗代湖周辺に暮らす主婦やシニア、学生など幅広い世代の皆さんです。働き方も柔軟です。例えば、休憩のタイミングは自由で、半日だけの参加もOK。また、話しながら楽しく作業する人もいれば、黙々と集中する人もいます。
猪苗代湖の水草であるヒシは、「ひし茶」の原料として、地域の仕事を生む資源として少しずつ認知されるようになってきました。多い日には、地域のスタッフの皆さんが1日で菱の実を500kg以上収穫しました。
さらに今年からは、収穫量を入力すると報酬の計算から記録までを自動で行う集計アプリも導入しました。湖での手仕事はそのままに、現場の事務作業は少しずつデジタル化を進めています。

収穫と一緒に、湖のごみも拾う
収穫の作業中に湖内で見つけたごみは、できる範囲で拾い集めています。集めたごみは弊社で回収し、責任をもって適正に処分しています。加えて、ひし茶1パックにつき1円を「湖美来(みずみらい)基金」へ寄付し、猪苗代湖・裏磐梯地域の水環境保全に役立てています。つまり、ひし茶を飲むことが、猪苗代湖を守ることにつながる仕組みです。
猪苗代湖は、学びの場にもなる

菱の実の収穫シーズンには、体験の受け入れも行っています。今年もすでに多くの方に湖へ入っていただきました。
- 県外の中学生 約70名:猪苗代湖の水環境やヒシの活用についてのお話、水質調査、収穫体験。最後は湖畔の学問の神様「小平潟天満宮」で学業成就を祈願しました。
- 高校生 約20名:探究活動の一環として、生徒自ら考案した「ヒシ争奪競争」を開催。制限時間内の収穫量をグループで競いました。完成した新茶は学校へお送りする予定です。
- お試し就労体験:福島県会津地方振興局の「お試し就労体験」の受け入れ先として、湖での収穫からECサイトでご注文いただいたひし茶の梱包まで体験していただきました。
このように、個人・学校・団体など、人数や内容に合わせたプログラムをご案内できます。「猪苗代湖ならではの、ちょっとマニアックな体験をしてみたい」という方は、お気軽にご相談ください。
今年の新茶は、10月後半〜11月ごろに
収穫した菱の実は、乾燥・焙煎などの加工を経て「猪苗代湖産ひし茶」になります。そして、今年の新茶は10月後半〜11月中の販売開始を予定しています。なお、現在販売中のひし茶の取り扱い店舗は「国産 ひし茶はどこで買える? 販売店・通販サイトまとめ」でご紹介しています。収穫の様子はInstagram(@inabishi_fukushima_inawashiro)でも毎日のようにお伝えしていますので、新茶の完成まで一緒に見守っていただけたらうれしいです。

