令和6年度、ついに『猪苗代湖産ひし茶』が台湾やハワイのお客様からご注文をいただき、海を渡りました!🍵✈️

下記URLから現地の販売の様子をご覧頂けます
https://www.instagram.com/reel/C8wPAstyREu/?igsh=MWxmMjh1MzQ0dWp1bQ==
弊社の目標の1つは「福島、猪苗代から世界へ」。
ひし茶を海外へ届けることで、地域の魅力を知ってもらい、猪苗代湖に訪れると「忍者の武器が採れる!?」と話題になり、実際に足を運んでいただけるようになればと願っています。

スペインの大学生達と菱の実収穫を行った時の写真📷
また、海外への販路を開拓することで、他の地域産品も一緒に世界へ展開する道を作りたいという想いも込めて、少しずつですが確実に挑戦を続けています。
💡 これから海外輸出を考えている方へ
弊社のように小ロットでゼロからスタートして輸出するに至った流れについて、ご紹介したいと思います。
海外輸出に興味がある方の参考になれば幸いです!
💼 輸出の進め方(弊社の場合)
まず、輸出といってもいろいろな方法がありますが、弊社の場合は現地に倉庫や店舗を構えるわけでもなく、仲介業者を挟まずに現地の法人や個人から直接ご注文をいただいています。
福島県の場合、放射能検査の書類(英語版)が必要になりますが、費用をかけずに簡単に取得できます。

また、産地証明書の取得も必要ですが、輸出先が台湾の場合は県の担当部署で様式を用意してくれて、手続きもサポートしていただけるため意外と手軽です。
弊社では小ロットの発注がほとんどのため、近くの郵便局でEMS(国際スピード郵便)を使って伝票を印刷し、簡単に発送できました。
ただし、商品の金額が20万円を超える場合は税関での手続きが必要になります。

💰 品代の受け取り問題と対策
中間業者を挟まない場合、大きな課題は品代の受け取り方法です。
特に福島県では、海外送金の受け入れに対応している金融機関が少ないのが現状です。
大手銀行は台湾に支社を持っていることもありますが、福島県内に店舗がないことが多く、開設手続きが難航しました。
栃木や宮城に支店がある銀行に法人口座を開設しようとしましたが、会社の住所と支店の場所が離れているため申請が通らない可能性があるとされ、事実上お断りされてしまいました。
最終的にネット銀行を利用することで、無事に品代を受け取れるようになりました。

ネット銀行の海外送金に関するお知らせ画面
💡 手数料と取引のポイント
海外送金は想像以上に手数料がかかるため、小ロットでの取引では、商品の価格に手数料分や手間賃を上乗せすることをお勧めします。
また、日本の企業は比較的信頼されているようで、基本的に先に品代を送金してもらってから発送する形が一般的です。
金額が大きくなる場合は事情が異なるかもしれませんが、必ず着金を確認してから発送するようにしています。
📱 コミュニケーションの工夫
私は英語があまり得意ではないので、ChatGPTを活用しながらやり取りを進めています。
台湾の企業では日本語を話せるスタッフがいることもありますが、基本的にAIを駆使してコミュニケーションを取っています。
海外向けのPOPも画像生成AIで作成し、少ないリソースで効率的に進めています。

🌐 現地とのつながり方
福島県貿易促進協議会への入会を強くお勧めします。
※協議会のまわしものではありません⚠︎
助成金の申請や商談会の案内を受けられるだけでなく、輸出手続きについても丁寧に教えてもらえます。

サイトURL→ https://www.f-bsk.com/
弊社は昨年、FOOD TAIPEIに出店し、現地での販売や商談を行いました。その際も大変お世話になりました。
現地では日本製品への関心も高く、ひし茶は『Japanese Ninja Tea』として紹介したところ、日本よりも高い価格でも完売するほどの人気でした。

🤝 地道なアプローチの重要性
現地でお店を運営されているような日本人の方との繋がりや、福島県人会などのコミュニティにお土産として持ち込んでもらうことで、思わぬご縁が生まれることもあります。
大手企業等の一般的なやり方とは異なるかもしれませんが、弊社のような弱小企業にとっては身の丈に合った方法だと感じています。
📣 SNSとWebを活用することの重要性
最近では、SNSやホームページを見た海外の方から購入方法についての問い合わせが増えています。
日本語での投稿でも、自動翻訳機能を使って海外の方に届くため、地道な発信が重要だと改めて実感しました。
いなびし公式Instagramはこちら⤵︎
▶︎ https://www.instagram.com/inabishi_fukushima_inawashiro/profilecard/?igsh=MXdoazZpbW5pZDVqbQ==
私たちもまだ挑戦の途中です。
輸出の道は決して簡単ではありませんが、一歩ずつ確実に前へ進んでいきたいと思います。
今後も試行錯誤を重ねながら、新しい販路を開拓し、地域の魅力を世界に届けられるよう努力していきます!